あらゆる神経症状はとらわれ過ぎることによって表れる

2019.06.08 Saturday 21:37
0

     

    みなさん、こんにちは。

     

     

    あるがままのじぶんを受け入れる

    ということを、耳にされたことがあると思いますが

     

    ではあるがままの自分が受け入れられていないと

    どういった生き辛さが生じるのでしょうか?

     

    今日の記事ではそんなことについて

    書いてみようと思います。

     

     

     

     

     

    たとえば

     

    ・人前に出るとあがってしまって

     顔が赤くなる。

     

     それゆえ

     あがらないようにしようと

     いろいろと試みるものの、

     よけいに緊張してあがってしまう。

     

     

    ・勉強や仕事でよい成果を出すためには

     たっぷり睡眠をとりたいと思い

     

     その時間になったら寝ようとするが

     逆に目が冴えてしまって

     一向に眠気を感じない。

     

     

    ・清潔でないと気持ちが悪いので

     なるべく不潔なものをさわらないようにし、

     

     またさわってしまったらすぐ手を洗わなければ

     気が済まない。

     

     でもいつしかそれに疲れてしまい

     逆に家の中は乱雑なまま、汚くなっている。

     

     

    ・友達と海外旅行に行きたいけれど

     それには飛行機に乗らなくてはならない。

     

     でも飛行機に乗れば、その恐怖で過呼吸になり

     友達に迷惑をかけてしまうことになるかも

     しれないので、遠出することはあきらめている。

     

     

    などというような神経症状は

    どれも、「こうあるべきである」ということに

    とらわれ過ぎていることにより、生じているもの

    だと私は思います。

     

    最初の例でいうなら

    「人前では、あがらず、堂々と上手く話すべきである」

    というとらわれが

     

    逆に自らを緊張させてしまうことになる。

     

    また

    「いつもよい成績や結果を出さなければならない」

    というとらわれが強過ぎると

     

    副交感神経は働きにくくなるため

    よけいに寝付が悪くなり、睡眠の質も低下してしまうことになる。

     

    そして不潔に対する恐怖や嫌悪も

    「完璧でなければならない」ということに

    とらわれ過ぎて、

     

    逆にそうではないことばかりがが気になってしまう

    というこころの状態になってしまう。

     

    そして乗り物や、人混みや、新しいことに

    苦手意識や恐怖を感じるのも

     

    これと同じで

    「人には絶対迷惑をかけてはいけない。」とか

    「自分の弱みや欠点をさらしてはいけない。」

    などというような強いとらわれが、

    自らを追いつめてパニックを引き起こしてしまう

    ことになる。

     

     

     

     

    でも多くの場合は、

    どうしたらこのような症状から解放されるのか

     

    その症状を消し去ることばかりに

    目を向けたりしますが

     

    実は本当の自分は何を求めているかというと

    それは冒頭に書きましたように

     

    「あるがままの自分が

     そのまま受け入れられる」

    という安心感です。

     

     

     

     

    しかしながら

    とらわれ過ぎる心理というのは

     

    元はというと

    ○○でなければ、

    他者に受け入れてもらえないかもしれない

    という怖れが

     

    自然体であるがままの自分を

    封じ込めることで

     

    他者に否定されないよう自分を守ろうとする

    防衛が行き過ぎたものです。

     

     

     

     

     

    それゆえ

    こと私のカウンセリングにおきましては

     

    症状が軽減することだけに着目するよりも

     

    自分のとらわれに気づくこと、

    それは同時にこころの深いところを癒す作業にも

    なります。

     

    またそれと並行して

    リラックスがうまくできるようになること、

     

    それによって

    必要以上に神経を遣い過ぎる傾向を弱め、

    こころの柔軟性を取り戻していくことが

    できるようになっていきます。

     

     

     

    また基本的には

    とらわれる傾向が強ければ強いほど

    神経質性格で神経過敏の傾向が強いため

     

    できうる限り共感的にお話を聴かせていただく

    ということを中心にして

    自然に感情を開放することができるよう務めます。

     

    実際に感じたままの感情を

    誰にも否定されず

    心ゆくまで話すことができて

     

    それが聴き手によって

    肯定的に受け入れられたと感じられたら

     

    その分だけ

    張りつめていた神経は解きほぐされるため

    緊張して硬くなっていたこころも緩んでいきます。

     

     

    またクライアントさんによっては

    催眠療法などを取り入れ

    深いリラクゼーションを体験して

    いただくとか

     

    あるいは

    マインドフルネス瞑想を体験していただくことで

    呼吸によって神経を緩め、リラックスの感覚を

    体で学ぶ

     

    などというようなことも組み合わせていきます。

     

     

    それによって

    本来のあるがままの自分という感覚とは

     

    とらわれのないゆったりとした心地のいい感覚

     

    というのが

    自分という全体(体と心)で感じられるようになってくると

    不思議なようですが、

    いつのまにか症状からも解放されていたことに

    気づかれることがよくあります。

     

     

     

     

    このようなことから

    神経不安による全ての症状は

     

    闘わず

    抑えず

     

    そして

    焦らず

    時間をかけて

    自分を楽にする方法を身につけていく

     

    ということが自然の理にかなった

    根治的な回復をもたらしてくれるとものと

    私は思っています。

     

     

    そういう意味では

    精神医学で言われるところの

     

    対人関係緊張症

    睡眠障害

    強迫性障害

    パニック障害

     

    などによる症状は、強いとらわれによって硬直した神経を

    緩める必要性から表われているものかもしれませんね。

     

     

     

     

    私が着ているTシャツには

    バナナが皮を脱ぎ捨てて、嬉しそうにしている様子が

    プリントされていますが

     

    とらわれから自分を解放するとは

    きっとこんな感覚ではないかしら。

     

     

    ちなみに、かつて私もパニック発作を経験した

    ことがありますが、

    ある時期、バナナの皮を脱ぎ捨てました。

     

    今はこんな感じで、リラックス上手になりました。(^^)

     

     

     

    *蓮の花がにっこり講座のお知らせとご案内

     

     

    ・この講座は毎月第一週目の木曜日に当ルームにて開催します。

     

    ・時間は13時から14:30まで

     

    ・定員は1回の講座につき5名様まで

     

    ・参加費用はお一人様3500円

     

    ・次回の講座は7月4日(木)13時からです。

     

    ・毎回は、楽しくマインドフルネスについての

     理解を深め、ともに体験し、

     参加者全員がにっこりとほほ笑んで

     終わることができるような講座にしたいと思います。

     

     

    *マインドフルネストレーナー(MCF認定)

     ご希望の方は

     

    1)・マインドフルネス体験講座(ゲスト講師の時間は省く)

      ・マインドフルネスパーソナルコース

      ・「蓮の花にっこり講座」

      などを受けていただいた受講時間が全部で48時間あること

      

      ちなみに4月29日のマインドフルネス体験講座に参加された方は

      私のレクチャーは2時間でした(ゲスト講師の時間は省く)ので、

      それが受講時間となります。

     

    2)またその間に、

      それぞれマインドフルネスを日々実践することによって

      

      ・咀嚼瞑想

      ・呼吸法

      ・ボディスキャン

      ・マインドフルネスヨガ

      ・静座瞑想

      ・歩行瞑想

      

      など6つの瞑想法を身につけ、それらを人に教えることができる

      ようになるまで練習します。

     

    3)48時間分、受講したら

      マインドフルネスを実践してきたことによって

      自分がどのように変化し成長したかについての

      レポートを作成し、提出していただきます。

     

    4)マインドフルネス体験講座や蓮の花にっこり講座

      などで、実際にレクチャーしていただきます。

     

    ご希望の方は、受講時間カードをお渡ししますので

    いつでもお申込み下さい。

     

     

     


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