父親不在は子供の将来をダメにするもとです

2014.03.18 Tuesday 15:05
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    以前に「母子癒着」の問題点について
    記事を書いたことがありますが
    その背景として父親不在ということが
    家族の機能不全に大きな影響を与えているのでは
    ないかと思います。

    それゆえ今日は家族において
    父親はどのように機能すればいいのか
    ということについて書いてみようと思います。

    まず父親、母親に限定されず
    親の仕事(機能)とはなんであるか
    それを大まかに説明すると
    ・ホールディング(抱くこと)
    ・リミットセッティング(こどもの行動に限界を設定して
     こどもに全部が自分の思い通りにならないことを教える)
    ・デタッチメント(子離れ)
    の3つであるといわれています。

    子育てにおいてこどもとのスキンシップが
    大変重要であることは今や誰もが知っていることです。

    母親が赤ちゃんを抱く姿は美しく
    誰しもその姿を見て微笑むに違いありません。

    そしてその姿が象徴するように
    そもそも母子関係というのは
    非常に本能的な側面もあるので
    この時期は
    父親は経済活動をし、主に母親が育児を担当する
    という分業システムをとっていることが多く
    通常であれば母親のほうが
    こどもに関わる時間が長いと思います。

    しかしだからといって
    その時期こどもには父親が必要ではないのか
    というともちろんそんなことはありません。

    この時期母親にとっては
    赤ちゃんの夜泣きや毎日の世話なので
    ほとんど自分の自由時間がとれないばかりか
    睡眠も十分にとれなかったりして
    とても負担がかかるときです。

    それゆえ父親は
    なるべく自分のことは自分でやるようにし
    家事や育児も積極的に手伝うことによって
    母親が余裕を持って育児できるよう
    間接的に子育てに関わることが望ましいのでは
    ないかと思います。

    しかし中には、今まで自分に与えられていた
    妻からの愛情をこどもに奪われてしまったかのように
    感じる父親もいたりします。

    それゆえ
    赤ちゃんの夜泣きを怒ったりするような
    父親もいたりしますが、

    親になるということは
    今までと違って不自由になることを
    選択することなのです。

    それをすべて妻の役割であるかのように
    思っているとしたら、その人はその時点で
    まだ父親としての自覚が足りないというか
    大人になりきれていないのではないかと思います。

    この時期父親は
    まず母親が心身ともに健康な状態でこどもに
    関われるよう支えることと
    できるだけ父親もこどもを抱くことが
    必要ではないかと思います。

    日本は欧米のように大人になってもハグやキスを
    したりするような文化ではないですから
    この時期に父親もしっかり子供とスキンシップ
    をすることは双方にとっても大切だと思います。

    またそれをすることによって
    次の段階、リミットセッティングに自信を
    もって臨むことができるはずです。

    なぜならこのプロセスでは
    やさしさを与えると同時にこどもに我慢をさせるという
    ことが大事だからです。

    またこのプロセスにくると非常に父親の役割が
    重要になってきます。

    なぜなら母親の強い母性がいき過ぎて理性を失うと
    こどもの発達を妨げてしまうことになるからです。

    父親はこれを断ち切る役目をするうえで
    とても重要な存在なのです。

    たとえば母親のこどもに対する過剰な躾や
    あるいはその反対で過剰な甘やかしなどは
    ほとんどの場合、父親不在の状態であるために
    起こっています。

    これは父親がその場面に実際いるかいないか
    ということを言っているのではありません。

    ここで言う父親不在という意味は
    父親として機能していない
    あるいは父親にそのつもりがない
    という意味です。

    これは母親の指示によってこどもに何かをする
    言って見れば母親の助手代わりになっている父親にも
    同じことが言えると思います。

    また離婚などによってそうしたくてもそうできない
    場合も含みます。

    いずれにしてもこの時期はどんな母親であっても育児には
    悩みます。
    一体どれぐらい躾し、また甘やかせるかについて
    迷ったり混乱します。

    それゆえ社会的父性という部分が
    こどもにはどうしても必要となります。

    それが父親の権威であったり、
    社会性(規則やルール、道徳、倫理、秩序)であったり
    あるいは論理性に基づいた考え方であったりします。

    またこの時期は母親が大切にしたいと思うことと
    父親が大切にしたいと思うことが違ってあたりまえですし
    だからこそこどもには父親と母親の両方が必要なのであって
    それゆえ互いがよく理解しあっている必要があります。

    普通であれば育児担当の母親よりも
    父親のほうが客観的にこどもが見えるはずですから
    この時期は育児について母親の言うことに耳を傾け
    また時に父親の方からもそれについての考えを話そうとする
    態度が望ましいのではないかと思います。

    それが強いては最終段階のこどもの巣立ちに
    大きく影響すると思います。

    そのためには
    父親がいかにホールディングの時期と
    リミットセッティングの時期に機能したか
    ということが大きく関係します。

    なぜなら母親というものは
    こころの健康を失うと
    こどもを囲み込んで強く固着するという
    側面をもっているからです。

    海のように大きくて深い愛を与えることも
    できますが、その愛にひとたび歪みが生じると
    こどもを自分の子宮に呑み込んでしまうような
    囲い込みをして子離れできなくなってしまいます。

    それゆえ父親がきちんと機能を果たすことによって
    母親が健康的にこどもに関われるように
    することが必要だと思います。

    母親だけに育児をまかせていると
    必ずと言っていいほど母親はその不満を
    こどもの将来への期待や願望にして
    解消しようとします。

    またその間に一卵性母子関係のような
    歪んだ親子関係を築き
    母親は自分の生きがいをこどもに関わることに
    してしまうこともあります。

    そのようなことになると
    当然こどもは親離れできないまま
    年が来ても大人になることができなくなります。

    近年はそれによる家庭内トラウマ症候群のような症例
    がたくさん出ています。

    それは父親不在であるために
    母親との関わりに大きな歪みが生じ
    そのことによってその人の自尊心は深く傷つき
    強いては自己評価の低い大人になるため
    生きる力が弱くなってしまうのです。

    それゆえありとあらゆるものに対しての
    嗜癖や依存なので苦しみます。

    いずれにしてもこどもが命を受けるには
    男性と女性が必要なように
    こどもの心身が健康に発達するためには
    父親と母親の両方が必要であることは言うまでも
    ありません。

    しかしながら、
    離婚の増加などに伴って、両親からの愛情を得ることが
    できない状況にあるこども達が増えています。

    もちろんこどもは親の離婚によっても傷つきますが
    それよりももっと深い傷になるのは
    親の親権争いに巻き込まれたこどもが
    両親から愛情を得られなくなってしまう
    状況を余儀なくされていることです。

    これに関してはまた別の機会に触れようと思いますが
    ひとつだけ心に留めておいていただきたいのは
    こどもは父親からも母親からも愛されることを
    必要としているということです。

    またそうでなければ
    その後の人生に大きな生き辛さが生じる可能性が
    あります。

    児童虐待の問題などが増えているのも
    決してこのことに無関係ではないと思います。

    それゆえ
    そのことに法律が及ぶことはもちろんのこと
    それ以前に親であるならそのことをよく理解して
    ことこどものことに関しては理性を働かせる必要が
    あると思います。

    またその親に関わる周りの人達も
    それを促し、子どもの人権を第一に考えることが
    できるよう働きかけることが大切ではないでしょうか。

    一日も早くそんな社会になることを願うばかりです。


    こどもにとって母親はもちろんのこと、父親の存在がいかに
    大切であるか、かつての私はそれを理解していませんでした。
    またその時代は周りの大人も社会もこのことに気がついては
    いませんでした。
    しかし今ならわかります。
    こどもは私が生んだのだから、私のモノであるという考えは
    完全に間違っていたのです。それは明らかにこどもを不幸に
    する幼稚な考えでした。
    それゆえこの経験から得た大切なことを、少しでも多くの方に
    知っていただきたいと思うのです。




     
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    Comment
    管理者の承認待ちコメントです。
    • -
    • 2017/06/13 2:17 PM
    管理者の承認待ちコメントです。
    • -
    • 2017/11/30 11:56 PM
    初めてこちらのブログを拝見いたしました。

    父親の不在が子供の生育にどのような影響を与えるか…は殆ど取り上げられていないし、積極的に育児に関わることでしか見えない子育ての葛藤や苦悩は、母親のあり方、子供に対する接し方を問題視されるばかりで母親と子供を余計に孤立させるばかりです。

    子供は女性だけで作れないのと同様、子供を育てるのも母親だけでは育てられない、というところ本当にその通りだと痛感します。
    けれども世の中に蔓延る根強い母親神話(?)を覆すのは本当に難しいです。

    けれども森さんの記事を見て感銘を受け勇気をもらいました。
    ありがとうございます!!
    • フィービー
    • 2019/05/21 11:02 AM
    フィービーさん、はじめまして。
    記事を読んでくださってありがとうございました。この記事は私の離婚とその後の子育て過程において、私の精神的未熟さゆえ、犯した間違いに基づいて書いたものです。

    この記事によって、フィービーさんが勇気をもって下さったことは、私にとって、とえも大きな励みとなっています。

    これからも、世の中の偏見によって苦しでいる人のこころに、再び勇気を感じてもらえるような記事を書いていきたいと思っていますので、よろしかったらまたご意見などお聞かせください。

    ではフィービーさんの勇気に乾杯!

    • Kumi
    • 2019/05/22 1:09 AM
    こんにちわ。お返事ありがとうございます。

    森さんの過去記事を気になったタイトルだけですが読ませていただきました。
    森さんご自身が直面し苦悩し乗り越えて来られた、という生の声が響いてくるようでした。

    大人になっていく過程において自己否定を余儀なくされ、生き辛さを感じる人は私も含めてですが大勢いますね。
    子供の頃に押さえつけで教育され反発心を持ちながらもやはり時代に順応せざるを得ない、と言うか時代の常識や観念に無意識に染まっていってしまう。

    ですが女性の場合は子育ての段階で生き直しを迫られると思います。野生の本能で産まれた我が子を前にして、自分が受けたような押さえつけの育て方では我が子の心に歪みができて夜尿症やチック症状や吃音に表れ、母親としての在り方の岐路に立たされます。子育ては迷いと葛藤の連続ですよね。

    前回は父親不在についてコメントしましたが、今の時代は母親も産後6ヶ月もすれば職場復帰し、我が子を保育園に入れます。父親不在どころか両親不在の昨今です。

    親は衣食住だけの世話をして、子供との密なやりとりや躾などは社会に丸投げ状態です。社会がそれを完全に担えるとは到底思えないです。なぜなら子育ては単なるお世話ではないのですから…。少なくとも私にとって子供を育てると言うことは魂の修練と言ったら大袈裟ですが、自分の生き様を子供を通して見せつけられる場だと感じています。

    この先の日本に強く不安を感じています。
    • フィービー
    • 2019/05/24 5:35 PM
    フービィーさん

    こんにちは。
    フービィーさんのコメントを読ませていただいて、深く感銘しました。
    本当におっしゃるとおり、子育てとは、自分の不完全さに気づき、受け容れるための修練の場だと思います。

    できれば読者のみなさんには、私の記事だけではなく、フービィーさんのコメントも、読んでいただけたらいいなあと思います。
    • Kumi
    • 2019/05/29 3:04 PM








       
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