あなたが親密になりたい人はどんな人? その2
2012.06.30 Saturday 09:24
相手にこうあってほしい
あるいはこうあるべきだという
思い込みが強い人は
あるがままの相手を受け入れてはいません。
それは
そもそも、その人が
あるがままの自分を
受け容れていないからです。
そういう人は
あるがままのの自分のことを
自ら拒絶して
その自分の中の欠乏感を
相手によって満たそうとします。
あるいは
自己不在の人生ゆえ、
常にある不安感を
相手によって解消しようとします。
またそのような人の思いや考えに
一生懸命応えようとする人の方も
同じように
あるがままの自分を拒絶しているものです。
そういう関係は
二人の思いや考え、
あるいは利害が一致しているときは
外から見ると、
非常にうまくいっているように見えます。
しかし
こういう人間関係からは
決して本当の信頼関係は生まれません。
なぜなら
自己受容できていない人は
自己実現することには無関心で
他者によって
自分の人生を満たそうとしているわけですから
永遠に他者に期待することや
支配することが必要となります。
またそのような人の
期待通りに生きようとしたり
それゆえ支配される人も
やはり自己実現できないまま
相手を必要とする依存型の人生を
送らねばなりません。
このような関係は
支配する側と支配される側が構築する
非常に依存的な関係ですから
お互いがお互いを
その欠乏感から必要としているだけで
実はこころの深いところでは
憎みあっていたりするものです。
このような関係は
男女の間柄だけではなく
親子の間でもよく見られます。
相手を選ぶ大切なポイントして
その人は自己受容型の人であるかどうか
また同じように
自分自身も
あるがままの自分を受け入れられているかどうか
そんなふうに
相手と自分のこころのあり方を
客観的に眺めてみることも
いいのではないでしょうか。
あるがままの自分を
親に受け入れられたこどもは
大人になっても
自分の欠乏感を動機にして
人と関わりをもつことはありません。
あるがままの自分が
あるがままの相手と
関わることができてこそ
お互いの信頼関係を培うことができます。