自分のやりたい仕事で生きていこうとしている人へ
2015.10.31 Saturday 11:30
みなさん、こんにちは。
世間では
最短距離を真っ直ぐ要領よく直線的に進んで
成功を収めることができた人を
「すごい!」と賞賛する傾向があります。
そういう人は確かに合理的だったり
市場を見る力があったり
あるいは効果的に自分を売り込む才があるなど
利口な人ではないかと思います。
しかし幸か不幸か
この私にはそういう才覚はありませんでした。
それゆえ
自分一人でゼロから始めて
なんとか食べていけるだろうと思えるまでには
けっこうな時間がかかりました。
でも現在は
それはそれでよかったのだと思えています。
なぜなら
曲がり道をグネグネしたお蔭で
軟弱の精神も鍛えられ
自分の選んだ仕事をやり続けていくために必要な
人間力みたいなものが養われたのではないか
と思うからです。
話は変わりますが
村上和雄(筑波大名誉教授)による
「科学的事実」に関する話が面白いので
ここにご紹介します。
戦後の治水行政は川を真っ直ぐにして、
大水が出たらそれを最短距離で海に逃がすこと
で洪水を防ぐ方法をとってきた。
しかしその結果、堤防はどんどん高くなり
河川敷も狭くなったうえに、
川が自然に蛇行にしているために
深みもあれば浅瀬もあり、
ゆっくり流れるところもあれば
急流もあるという、
生物にとっての多様な生息環境が失われることになった。
それは曲線を排して直線を優先したことの結果
ともいえるが
そうした直線的な方法は、今さまざまな点で
行き詰りを見せている。
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これを現代を生きる私達にあてはめても
やはり同じようなことがいえるのではないか
ということに気づくのです。
いわゆる社会での勝ち組を目指して
一直線のコースを最短距離で突き進むという生き方が
あたかも自分の人生を豊かで幸せにすることができる
などというような風潮がありますが
それによって
どれほど人として大切なことを犠牲にしたり
失ってしまっているだろうということについて
考えさせられます。
そうはいっても
自分で起業したものの
それがなかなかうまくいかない時は
不安になるものです。
この私もそうでした。
ゆえに時に
何をおいても目標に向かって一直線ということも
必要なのかもしれません。
それゆえ
あえてグネグネ道を選んだ生き方をしたほうがいい
などということをお薦めしているわけではなく
本来、自然に成長する道というのは
決して真っ直ぐではないと思われた方が、
焦りや不安とうまくつきあっていけるかもしれない
ということをお伝えしているのです。
また私が思うにどんなことも
最後は人間力が必要であり
それは人間としての深さや厚み、また柔軟性だと思うのですが
それらはやはり
一直線をまっしぐらに進む時に身につくものではなく
グネグネとした曲がり道をじりじり進むときにしか
身につくものではないと思うのです。
今もし、まだ陽の目を見ることができず
その壁を乗り越えていけるかどうかという
不安を抱えている人がいたら
「今こそ自分という根が地中に伸びている時なんだ」
ということを、ぜひとも思い出してください。
そしてそんな時こそ
甘い言葉や
調子のいい話には気を付けられた方がいいと思います。
世の中には
自分以上に自分のことを大切に思う人はいないゆえ
わざわざ自分以外の他者を得させようとする話などは
眉唾物と思われたほうがよろしいのではないでしょうか。
またそういう時は
ついつい自分よりも恵まれている人を
羨やんでしまいがちですが
人というのは、
これも植物と同じで
恵まれていればいるほど、
弱いものしか育たないというのが道理ですから
そんなことも心に留めておかれると
いいかもしれません。
では今日の最後に
自分のやりたい仕事で生きていこうとすることは
素晴らしいことだと思います。
しかし必ずその途中で
「お前はそれでもこの仕事をやり続けるのか」ということを、
仕事の方から問われるときがあると思います。
そしてそれでもやり続けるということを
選択するたび、その道のプロとして成長していくものではないか
と私は思います。
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