みなさん、こんにちは。
タオイストである加島祥造氏は
著書の中で
医学はいろいろな病いを治すけれど、
人の中に巣くった恐怖病は、薬でも治せないし、
手術してもらうわけにはいかない。
一人一人みんな違った恐怖症状なんだから、
誰にも同じように効く薬物も手段もないんです。
と書いておられます。
それゆえ著者は
「だから自分で治すしかない」
と言っていますが
ではいったいどうしたら
少しでも恐怖感を軽減することができるのでしょうか?
これについては
今までもいろいろと思索してきましたが
私が思うに
まず、あまり将来先々のことまで
見通しを立てようとしないことです。
なぜなら
防衛しようとするこころが強く働き過ぎるように
なるからです。
それによって、まだ実感していないことを
予期不安として感じ
もし○○になったら、どうしよう?
もし○○にならない場合は、どうしよう?
などというように
先に先に、不安要素を膨らましてしまうことに
なるからです。
またもうひとつは
自分の存在価値を社会や周りの人に
委ね過ぎないほうがいいと思います。
人生の前半は
社会で頑張り、そして認めてもらうことによって
社会的安定を築く必要がありますが
人生の折り返し地点からは
そのことから少し自分を自由にして
自分らしく生きることの喜びを
見い出していく人生を創造する(自己実現)
ことが大切ではないかと思うのです。
なぜなら
私達は生涯にわたって
社会の中心を担っていくことは
できないからです。
それには
社会での役割や家族における役割だけに
自分の価値を委ねるのではなく
自分の内側から自らの価値を感じることができる
生き方へと変わっていく必要があります。
それは言いかえると
孤独を受け容れることができる自分になること
ではないかと思います。
またそうでなければ
年をとればとるほど
社会から必要とされなくなる恐れや
家族が変化していくことの恐れなどによる
生き辛さが生じてくるのではないかと思います。
そして最後に
逆説的ではありますが
いくら恐れを払拭しようとしてもがいても
所詮、生きることにおいて、
怖いものはなくならない
と思ったほうがいいのではないかと思います。
そもそも私達は
生きていく=死に近づいていくことである
ということを忘れがちですが
このことは現実です。
ですから生あるものは
まず死を恐れ、ゆえに病を恐れ、
また食べられなくなることを恐れるため、
それらを救うものの手立てとして
お金や人間関係に安心を求めます。
特にお金に対して、
それをとても強く求める傾向にある人は
人に対する不信感が
恐れを創りだしているからだと思いますが
この恐れもやはり
年を取るとともに膨らんでいくものです。
このようなことから
少しでも恐れとうまく折り合っていくには
やはり人生のどこかで
人を信頼することを学ばなければならない
のではないかと思います。
しかしこれは
一凡人である私の考えゆえ
最後に老子の言うタオの3つの宝について
ご紹介して終わります。
一つ目 愛すること
これは人のこころにくい込んだ
恐怖を溶かす最上の方法である。
二つ目 欲張るな
恐怖のつけこむ心理上の罠を
取り除く原則である。
3つ目 人の先に立とうとしないで自分のペースで生きる
日常の生活で生じる具体的な恐怖心を
軽減する生き方である。
ではまた明日。(^^)
カウンセリングルーム移転準備のお知らせ
このたび養老から美濃市へ移転することを決めました。
その準備のため
7月18日(月)から24日(日)まで休院させていただくことを
お知らせいたします。
尚、新規お申込みのクライエント様は
カウンセリングルームが美濃市に移転しても
通院可能であると思われるようでしたら、
ご予約のお問い合わせをなさってください。
また移転先では
7月25日から、営業を始めますが
すでに美濃市近郊(岐阜市、関市、各務原市、山県市 etc・・・)
にお住いの方々から25日以降のご予約をいただきつつあります。
それゆえ、できましたら
なるべく早めにお申し込みくださったほうが
ご希望日時に沿うことができるかと思います。
ではたいへんご迷惑おかけしますが
どうぞご理解くださいませ。
また新しいカウンセリングルームの移転先(美濃市)
の詳細は
近々HPを変更するつもりでおりますので
変更後お知らせいたします。
私とのセッション(カウンセリング)をご希望される方は
下記のHPをご覧になってください。
ご縁のある方と共に、よいセッションを創っていきたい
と思っています。
http://mc-forest.com
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